いいレイアウトとは何か

ではいいレイアウトとはどのようなものでしょうか。空間にもの配置する際、置く場所や置き方、大きさによって意味が変わります。中央に大きく配置すれば安定感があり、堂々とした印象を与えます。端に小さく配置すれば、不安定さを感じ、空いたスペースから余韻やストーリー性を読み取ります。つまり、配置により、意味が生まれるのです。

レイアウトにはほかにも様々な方法がありますが、それらはすべて、何らかの意味を生み出すための手法といえます。意味を持たせる多数の手法から最善のものを見つけ出し、的確に活用することで、発信する側の思いを受け手に正しく伝えるものがいいレイアウトといえるでしょう。

・同じスペースに同じ写真を置いても、大きく中央に配置すると堂々とした安定感が生まれ、まじめさや安心といった意味にとらえられやすい。一方、小さく端に配置した場合は、不安定な印象を与え、広く空いた空間に余韻や情緒を感じさせる。このような配置で生じる意味を活用するのがレイアウトだ。

例えば部屋の模様替えの際は、どの家具をどこに置けばより暮らしやすくなるのかを考えます。食事を並べるときも、テーブルのどの位置にどの料理を置けば食べやすく、しかもおいしそうに見えるかを考えることでしょう。誰でも日常的に与えられた場所に何をどう置くのが最良なのかを考えた経験があるはずです。「空間に、何を、どのように配置するか。」これがレイアウトという言葉の意味といえます。

実はレイアウトは大規模な都市設計から、小さな名刺のデザインまで様々なものにかかわりがあります。これらはすべてそこで生活する住民の利便性、名刺ならば、従業員のコミュニケーションを円滑にする目的で作られています。レイアウトには多くの方法があり、正解はありませんが、重要なのは、目的にふさわしいレイアウトにすることです。

  • レイアウトは空間に何をどのようにおくかを考えること。快適で過ごしやすい部屋になるように家具の配置を考えることは、グラフィックデザインのレイアウトの基本的な考え方と共通している。
  • 都市設計もレイアウトの一つ。そこで生活する住民や仕事をしている就業者の利便性を考慮してどこに何を建築するのかを決めていく。
  • 名刺は使う人と受け取る人を橋渡しするコミュニケーションツールだ。名刺の持ち主がどのような人物であるか、正しく伝えるレイアウトが要求される。ショップカードのたぐいもお店の雰囲気を伝えることを第一に考える。

いいレイアウトを作るために

様々なレイアウトの手法を手当たり次第に覚えるだけでは、いざ実践となるとどの方法を使えばよいか迷うものです。

グラフィックデザインには様々なメディアがあります。例えば駅貼りのポスターと雑誌の記事では伝える内容が同じであってもレイアウトは異なります。駅貼りポスターの場合は通りがかりにっ見られるものですから、一目で内容を伝えなくてはなりません。雑誌の記事の場合は腰を落ち着けて接しますから、楽しく読み進められるレイアウトにする必要があります。

また、伝えたい情報が男性向けか、女性向けか、子供向けか、大人向けかによってもレイアウトは変わります。レイアウトではこれらの要素を踏まえて最良の方法を見つけなくてはなりません。

どのようなときにどのような方法をどのように使うべきか、これらをしっかりと把握することでレイアウトで迷うことは買う段に少なくなるはずです。

ポスターなどは一目で内容を伝えるレイアウトが雑誌などは読む気を誘い、読んでいて楽しいレイアウトが求められる。受け手の性別や年齢なども考慮する必要がある。

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